赤い犬と、ルデの庭で
カタ・コリーが贈る、FF11話を中心とした、まったり日記。
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漫画の話
歯を磨くたびに歯ブラシが赤く染まります・・・
こんばんわ、コリーです。


今、眠れないので漫画読んでましたw
漫画が好きな人間でして、結構な数持ってるのですが、その中でも自身のお気に入りを紹介してみようかなーと、思ったので書いてみます。


まず、自分が好きな漫画家さんを挙げるとしたら、「冬目 景」さんを挙げます。


この人は、まぁスッゴイ絵がうまい!とか、ストーリーが格別!とか、そう言ったわかりやすい「武器」みたいなものは持っていないと思うのですが。

いきなり、さっき言った事と矛盾するのですが、この人の作品はストーリーというか、雰囲気が、すごく独特なんです。


08.jpg09.jpg


左が「イエスタデイをうたって」
右が「羊のうた」という作品です。





自分はこの二作品が大好きなんですが、特にこの作品(というか、この人の作品全てにあると思うのですが)にある閉塞感がスキなんです。
別にストーリが壮大!とか設定、背景が緻密でスゴイ!とかではなく、なんと言うか閉じた世界でのみ輝きを放つような感じですかねー。
例えるならば、「万華鏡」かな? うん、そんな感じ。

特に秀逸なのが心理描写で、これはもう圧巻ですね。
「羊のうた」は、もう最初に「病気」という設定があって、それに苦しんだり、悩んだり、立ち向かったり、といった心の機微が見事に表現されていると思います。
どこか暗く、フシギな雰囲気と相まって、一回読んだらその世界から抜け出せなくなりますw



「イエスタデイをうたって」は、優れた心理描写はそのままに、もっとポップなった作品と言った感じです。

別に登場人物に大きな「負」の設定(病気とか、障害とか)はなく、ホントーにどこにでもあるような感じなんですよ。
全然特別な設定もなくて、特別な出来事も起こらない。
これって漫画の世界じゃ逆に珍しいんですが、そこがまたイイ!


きっと、普段と変わらない毎日があって。
少し変わった事が起きても、きっとそれだって日常なんだって。
でも、変わらない毎日があっても「時間」は流れて、僕達の考えや、想いは、環境と共にきっと変わっていく。


読んだ後、自分はこう思いました。
本当に、どこか閉じた世界で、色々な人たちが変わらぬ日常の中で、ちょっとしたキッカケでそれぞれの想いを変えていく、といった感じです。
この「ちょっとしたキッカケ」の描き方が本当にうまい!


あと、漫画っておいしい設定ってよく引き伸ばすじゃないですか。
この漫画にはそれが無いんです。
ヒロインのことを好きなライバルが現れると、彼は早速主人公に戦線布告するわけですが、別に展開が急になるわけじゃないw

彼には彼なりの夢があって、普段の生活の中でいつの間にか自分の気持ちを固めてて。
内心ダメだとわかっていても、心残りをなくすために告白して、ダメだとわかったら「もう思い残すことはなくなったから。ありがとう。」と言って彼は舞台を降ります。


ヒロインにしても(ヒロインは二人)、昔スキだった人のことが忘れられなくてずっと気持ちもループと言った感じだったのですが、繰り返す日常の中で、忘れたわけでも、乗り越えたわけでも無いのに、段々と気持ちが前向きになっていくんです。


本当に少しずつなんだけど、「ちょっとしたキッカケ」で確かにみんな変わっていくんです。
この描き方が本当にうまい!



冬目景さんの魅力は、この心の機微と、作品全体に漂うムードみたいなものだと思うのですが、これはやっぱ書いてもうまく伝わらないものなので、是非一度読んでみてください。



読んだ後に残るのは、爽やかな読後感と、少しだけ暖かい「現実味」ですから。きっと。


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